「PDCAがうまく回らない」という話をよく聞きます。実は、PDCAの前にやっておかなければならないことがあって、それを怠っていると、PDCAはうまく回らないのです。それには3つの理由があります。1つは、「おもい」や「経営理念」が明らかにされていない。1つは「POMCサイクル(後述)」を回していない。1つはPDCAを回すための「仕事の基本」が徹底されていない。以上の3つです。それらを改善した分だけ、PDCAがうまく回り始めます。「O」は「おもい」、最初の「P」は「POMC」の「P」、2番目の「P」は「PDCA」の「P」です。
それでは、「おもい」から始まる経営理念の展開、浸透・定着についてお話をしていきます。
ここでは「おもい」とひらがなで表記し、次のように考えます。頭で考えるのが「思い」であり、心や胸で進めるのが「想い」であり、腹や臍下丹田が関係しているのが「念い」で、これら3つが交じり合ったものと考えるものです。人によって、バランスが異なり、主たるものが違うのです。好ましいのは、「念い」5割、「想い」3割、「思い」2割くらいでしょうか。
頭だけでは理屈ばかりになってしまい、窮屈でしかたありません。情や心づかいもなければよりよい人間関係もできず、いい仕事にはつながっていきません。そして、経営は決断の連続とも言えるもので腹を据えてかからなければなりません。理論理屈を超え、情も超えた決断をしなければならない時があるものです。まずは、そういう「おもい」の構造というものを知っておいていただくことが重要です。
その上での、社長の信念や信条、やりたいこと、ビジョンなどを明らかにしていくことです。人生観、世界観、人間観、仕事観等のことです。
【「おもい」の「O」のチェック項目】
□寝ても覚めても、そのことを考えていますか?
□「これをやらなくては、死ねない」というくらいの「おもい」でやっていますか?
□それをおもうと「燃えてくる」「やる気になってくる」という「おもい」ですか?
□それは、自分のためにも社員のためにもお客様のためにも、社会にもためになるものですか?



